フリーランスエンジニアになった人に、その理由を聞くと、多くの人は自分のペースで仕事ができるなど、自由度の高さを挙げます。確かにこれは組織に縛られる会社員にはない魅力ですが、そのメリットが逆にデメリットとなってしまうこともあります。つまり、自由が利くため自己管理ができないと、ダラダラと過ごしてしまうという問題が生じるのです。
フリーランスエンジニアの場合は、納期が定められているものの、いつどこでどのくらいの時間作業をするかは決められていません。そのため、ついついのんびりと過ごして仕事を始める時間が遅くなってしまうことがあります。作業用のパソコンを点けても、無意味にネットサーフィンをしたり動画を観てしまったりして時間が無為に過ぎてしまうのです。そうなると、納期が迫ってから慌てて作業をする羽目になり、不規則な生活を強いられたり、仕事の質が低下したりすることもあり得ます。
もう一つのフリーランスエンジニアにとっての自己管理の難しさは、人間関係やビジネスマナーといった点です。自分一人で仕事ができてしまうため、人間関係をおろそかにしがちです。会社の中であれば気にしているような他の人への配慮をしなくなったり、連絡報告用のメールやチャットが適当になる、敬語がいい加減になったりすることがあるのです。そのため、自由が効くということは、逆に時間や人間性の点で意識して自己管理をしていかなければいけないことを覚えておきましょう。そうすることで、上手にフリーランスとしての立場を生かした働き方ができるでしょう。